「女は大学に行くな」神戸女学院大学のメッセージに「泣きそうになった」と反響 胸を打つ広告はいかにして生まれたか
「女は大学に行くな」−神戸女学院大学がこの4月から掲出している電車内広告に、「電車の中でなきそうになった」「ぐっとくる」といった声が寄せられています。
前半部分だけ読むと一瞬ドキッとするキャッチコピーですが、続きまで読むと「女は大学に行くな、という時代があった」という一文であることが分かる仕組みです。
私はこの広告のこの部分にとても惹かれました。
「正解がない」その不確かさを、不安ではなく、自由として謳歌するために。
女性の前にいくつもの選択肢が広がってきて、その分新しい迷いや葛藤に直面する状況は、まさに不妊治療をしている女性の現状でもあります。不妊治療をしてる女性にも「選択肢はたくさんある。そして正解はない」ということは言えること。そしてその不確かさに、多くの女性が不安を抱いてます。子どもを授かるというゴールにたどり着くための正解はどれか、目指すところはそこなのに、どれがいいのかわからないし、ゴールにたどり着ける保証も誰もしてくれない、そんな風に思っています。自然に任せた方がいいのか、先端医療に任せるのがいいのか。卵子提供に踏み切ったほうがいいのか、代理母という選択肢を選ぶべきなのか。養子という選択肢はどうなのか。身体を整えるのが正解なのか、漢方、レーザー、足つぼ、サプリメント、どれがいいのか、どこにお金を使うのが正解なのか。迷いや葛藤が底知れなく広がっていき、不確かさに大きな不安をかかえて戸惑っています。
「正解はない」でもだからこそ、自分で選ぶ。自分の人生につながっていくことだから。自分の目の前に広がる選択肢だから、自由に自分で決める。その自由を謳歌する事が出来たら。私はまぎれもない私である、といえる選択ができるのではないかと思いました。