《22回目》 不妊治療する女性 5人に1人が退職・・・仕事との両立 真面目な人ほど苦しむ 2019.7.25 ヨミドクター(読売新聞サイト)
読売新聞の医療・健康・介護サイトのコラム「いつか赤ちゃんに会いたいあなたへ」の記事です。
NPO法人Fine〜現在・過去・未来の不妊体験者を応援する会〜の理事長である松本亜樹子さんが書かれてます。
今回のコラムでは、今現在も変わらぬ課題である「不妊治療と仕事の両立」についてお伝えしたいと思います。~中略〜(NPO法人Fineが実施したアンケートでも)「本格的に不妊治療をはじめることになったので退職した」「体外受精に進むことになったので、仕事を辞めた」というコメントはいくつもみられました。
もちろん、事前にやめる人の方が少数派で長引くにつれて両立が難しくなり、泣く泣く仕事をやめた」という人が大半です。しかしいずれにしても共通していることは「真面目に頑張っている人ほど、両立に苦しんでいる」ということです。もしかしたらどちらかを適当に考えることができれば、もう少しやりやすいかもしれないのに、どちらも一生懸命に頑張ろうとするあまり、ギリギリまで張りつめて、ある日ポキンと音を立てて折れてしまうように私には感じられます。
私は前者で、事前にやめてしまった派です。
でもたしかに後者のようにぎりぎりまで頑張って「両立が難しい」おっしゃってカウンセリングに来られる方は多いです。
決して不妊治療を特別扱いしてほしいと思っているわけではありません。不妊は表出しづらい課題であるため、ダイバーシティ&インクルージョンの中にあらかじめ「不妊」や「不妊治療」という視点を一つ足していただきたい、ということなのです。
厚生労働省は今年度、不妊治療と仕事の両立支援のために初めて企業に対して働き掛けることが明らかになりました。両立を支援するための企業向けマニュアルそ策定する方針を発表されたのです。できるだけ辞めずに済むように、との支援を活用しない手はありません。
「仕事は続けたい、けど現状無理ではないか・・・」と思い悩んでいる場合は、あきらめないでできることは無いか考えてみていただけたらなと思います。
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